自治会は、地域の皆さんが協力しながら、住みやすい地域にするために活動しています。
清掃活動、花壇のお手入れなどの日々の活動や、お祭りなどのイベントなどで交流を深めることで、いざという時に助け合える関係を築くことができます。

自治会って何?
どんなことをしているの?

自治会について、現在、活動している4人の方にお話を伺いました。

写真左から

上佐須自治会 桑田さん

西部飛田給自治会 大河原さん

大町自治会 髙松さん

上佐須自治会 齊藤さん

 

それぞれの自治会について

お話を伺った3つの自治会についてご紹介します。

上佐須自治会

(上佐須自治会長 桑田さん・書記 齊藤さん)
上佐須自治会は、調布ケ丘3丁目、佐須町1~3丁目を区域としており、昭和24年1月1日に設立され、今年で74回目の総会を迎えました。
500世帯以上が加入し、約50の班に分かれております。
防災・安全、福祉厚生、企画調整の3つの委員会を組織して、運営しています。
また、令和5年4月からホームページも開設し、広い世代の方々に情報共有できるように努めています。

 

西部飛田給自治会

(西部飛田給自治会長 大河原さん)
西部飛田給自治会は、飛田給3丁目に位置しており、中央自動車道が通っています。
約160世帯加入しています。月に1回の防犯パトロール、年に1回の防災訓練や防災講演会などを開催し、地域の安全のために活動しているほか、夏祭りやハロウィンイベントを開催して、地域交流を図っています。

 

大町自治会

(大町自治会長 髙松さん)
大町自治会は、菊野台2~3丁目の柴崎駅南から野川までを区域とした自治会で、およそ600世帯ほど加入しています。主な活動として、調和小学校西側の あじさいの路の除草作業やあじさい祭り、防災・防犯講習会などを行っています。

 

自治会の活動について

それぞれの自治会で行われている活動についてお伺いしたところ、防災・防犯活動、美化活動、イベント活動、情報共有の主に4つの活動が話題になりました。

 

防災・防犯活動

(上佐須自治会 桑田さん)
私達の自治会で一番の課題だと思っています。
防災活動では、非常食、ヘルメット、簡易トイレなどを揃え、いざという時に地域の皆さんに配布できるように備蓄しています。
また、防犯活動においては、交通安全週間に子ども達の登校時の見守りに協力することや、班長さんに協力を依頼して特殊詐欺防止の啓発チラシの配布などを行っています。

 

(西部飛田給自治会 大河原さん)
加入された方には「無事旗」(災害時に自分が無事だと玄関やベランダ等に掲示し、救助が必要か否か周囲に認識させるもの)を配付しています。
また、発電機や蓄電池、車いすのほか、イベントの際にも活用できるリアカーなどを、市や東京都からの助成金を活用しながら購入しています ※。
月1回の防犯パトロールも、親子パトロールの実施など地域の安全・安心に加え、地域の皆さんの交流の機会となる企画もしています。

※ 市や東京都では、助成金の交付など、自治会活動への支援を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

(大町自治会 髙松さん)
大町自治会でも助成金を活用しながら、毎年、防災グッズを配付しています。
過去にはウォータータンクやマスクを配りました。特にマスクはコロナ禍の昨今、ありがたいとの声をいただきました。
皆さんに役立つ防災グッズを配付したいと思っています。
また、私達の地域は野川が近く、水害時の避難場所を知らない方が多く、会費の集金時に説明すると、驚かれたりします。
このようなちょっとした機会に情報共有もできることが自治会の強みだと思います。

 

まちの美化活動

(大町自治会 髙松さん)
月に1回、あじさいの路(調和小学校の西側の道路)の花壇の除草作業をしています。
作業をしていると「お手伝いしますか?」とお声掛けいただいたり、お水などの差し入れをいただいたりすることがありました。このように活動を見て下さっている方々がいらっしゃるのは嬉しいですね。
また、道路を綺麗にするとポイ捨ての量も減ってきて、活動の成果が目に見えるのも嬉しいです。

(あじさいの路に咲いているあじさい)

 

(西部飛田給自治会 大河原さん)
高架下の公園(高速第四児童遊園)の花壇を整備しています。多くの方々に御協力いただいています。
先日、市が開催した「花いっぱい写真コンクール」に応募したところ賞をいただきました ※。
地域で協力して行った活動が形となり、皆さん喜ばれていました。

受賞写真はこちら(外部リンク:調布市ホームページ)

(高速第四児童遊園の花壇のお手入れをしている様子)

イベント活動

(西部飛田給自治会 大河原さん)
地域の皆さんが交流し合える、そして子ども達が楽しんで参加できる、夏祭り、ハロウィン、もちつき大会などを行っています。
何かあった時のために、地域で孤立している方をなくしたいと思っています。

(西部飛田給自治会夏祭りの様子)

 

(ハロウィンイベントの様子)

 

(大町自治会 髙松さん)
イベントって大切ですよね。子どもから高齢者の方も集まって、地域の交流が生まれますよね。
あじさい祭りは、あじさいの鑑賞会を行うだけではなく、みんなとストレッチをしたり、特殊詐欺の被害に遭わないための対策や震災時にとるべき行動の紹介などの防災・防犯講習会や、役員が打った蕎麦を食べたり、盛り沢山なイベントです。

(あじさい祭り 健康ストレッチをしている様子)

(あじさい祭り 役員の皆さんが作った蕎麦)

(あじさい祭り 防災・防犯講習会の様子)

 

(上佐須自治会 桑田さん)
上佐須自治会も小学校で行われる夏祭りや神社のお祭りの協力に加え、今年は親睦旅行を行う予定です。

 

(大町自治会 髙松さん)
若い世代の方に加入いただきたいですが、お仕事や子育てで大変だと思います。
世代に関わらず、無理をせず、できることから自治会に協力いただければと思います。
御協力いただいている方から「参加してみたら楽しかった」というお声もいただいています。

 

(西部飛田給自治会 大河原さん)
運営に携わらずとも、お祭りなどのイベントに参加するだけでも良いと思います。
将来、お時間ができたときに活動に御協力していただければと思います。

 

情報共有 

(上佐須自治会 桑田さん)
調布市自治会連合協議会※(以下、自治連協)から各自治会にホームページ作成支援の事業があり、掲示板や回覧版に加え、広い世代の方に自治会の情報を提供できることから、作成することにしました。

※自治会連合協議会(自治連協)とは:調布市内の加盟自治会が連携及び親睦を図るために組織された連合体で、令和4年12月に創立50周年を迎えました。毎年、防犯・防災講演会や相談会などを行っています。上佐須自治会、大町自治会、西部飛田給自治会も加盟しています。
自治連協についてはこちらをご覧ください。

 

(上佐須自治会 齊藤さん)
ホームページで総会の資料や掲示板に貼っているチラシも見られるようになっています。
若い世代の方は、興味がある事や知りたい事があった場合、スマホで検索しますよね。
もし、自分の住む地域に自治会があるのか、どんな自治会なのか知ろうとした時、ネット上に情報がなければ加入する・加入しないといった、そもそもの判断材料にならないのではないかと考えました。親御さんも自治会に入っていなければ活動のイメージもわかないから、まずは情報を載せようとホームページを運営しています。
また、上佐須自治会は加入世帯が多く、みんなで揃う機会がないのは寂しいと思ったことと、ホームページを高齢の方にも見ていただけるように、スマホ相談会を企画しています。御家族や周りに「教えて」と気軽に言えない方もいらっしゃると思います。そのような方に、講習会とか講座という形ではなく、気軽に訪ねられるような相談会を開催したいと思います。

 

(大町自治会 髙松さん)
でも回覧板も大切ですよね。

 

(上佐須自治会 齊藤さん)
大切ですよね。ホームページやSNSを使って、掲示板や回覧板の内容を掲載したとしても、相手が受け取ったか分からないし、元気かどうか分からないですよね。デジタル化の難しいところだと思います。
相手の状況が分かるシステムがあれば良いなと思いました。

 

(西部飛田給自治会 大河原さん)
回覧板を回すことで、顔を合わせる機会が生まれて、お隣さんが元気か確認できますよね。

 

自治会の良いところ

(大町自治会 髙松さん)
地域の交流が生まれるのが良いところだと思います。人間は独りじゃないので、どんなに歳を重ねても、皆に見守られながら生きています。
加入していただくことによって、日頃の交流によって、皆さんに情報が伝わりやすくなります。特に災害時などに役立つことを強調したいです。

 

(西部飛田給自治会 大河原さん)
令和元年台風第19号の時、どこに避難をすればよいのか分からず、私のところに問い合わせがありました。これをきっかけに、ハザードマップなど市内で配布している防災関連の冊子等をまとめたファイルを作成し、配布しました。また、小さなお子さんやご年配の方への声かけなども行っていますので、皆さんの安全・安心につながっていると思います。

 

(上佐須自治会 桑田さん)
自分達が住む地域の安全・安心を自分達で守っていくことだと思います。
どこからも強制されず自分の意志で、主体的にあるいはお手伝いで活動していくことが大切だと思います。
また、自治連協では、自治会で共通する課題を話し合うほか、地域力向上のために防犯・防災講座やホームページ作成などの支援を行っていますので、自治会同士で協力し合えます。

(上佐須自治会 齊藤さん)
若い世代、特にお子さんがいる方にとって安心できる地域なのが自治会の強みではないかと思います。
知らない人ばかりの地域では「○○ちゃんおはよう」とか声掛けができないと思います。自治会の活動を通じて、日頃から顔見知りになっていれば、近所の方が「○○ちゃん、おかえり」といった声掛けなど、見守りの目があるのはお子さんがいる世帯にとって安心できると思います。

 

― 皆さん、ありがとうございました!

 

各自治会のホームページについて

上佐須自治会はこちら(外部リンク)
西部飛田給自治会はこちら(外部リンク)
大町自治会はこちら(外部リンク)
その他の自治会ホームページのリンク集はこちら