令和3年9月12日(日)に,「こくりょう・みんなの広場(国領小地区協議会)」主催の「避難所設営講習会」を見学しました。

コロナ禍のなかでの訓練

「こくりょう・みんなの広場」は平成19年4月に市内で7番目の地区協議会として設立され,今年度15年目を迎えています。これまでコロナ禍により通常どおり活動ができず,昨年度予定していた「防災訓練」は中止になってしまいました。今年度は感染防止のため,地域団体の代表の方など参加者を限定して例年とは違った形式で実施されました。

今回の訓練は,先日市が実施した「避難所開設訓練」の内容を基に,地域の方が中心となって避難所設営について体験してもらうかたちで実施されました。市の訓練には地区協議会の役員の方も参加されていましたので,主にその方たちが指示役となって体育館と教室に分かれて避難所設営を行いました。

体育館の避難所設営

体育館は,「一般の方」の避難場所として設営しました。避難者1人分のスペースとして,約2m四方のブルーシートを一定の間隔をあけて敷いていきました。体育館全面に67枚のシートを敷くことができましたが,「避難できる人数が思ったより少ない」「寝ることを考えたら狭い」といった声が参加者から聞かれました。

教室の避難所設営

こくりょう・みんなの広場_避難所設営講習会

教室は,「要配慮者等」(高齢者,障害者,妊産婦の方などを想定)の避難場所として設営しました。まずは,教室にある机・椅子などを除けて避難者が入れるようにスペースを確保し,その後体育館と同じようにブルーシートを敷いていきました。

受付役と避難所役に分かれての避難所受入体験

それぞれの設営後,参加者が「受付役」と「避難者役」に分かれて避難者受入の体験を行いました。今回の訓練ではスタッフが多くスムーズに対応できたものの,実際には限られた人数で対応しなければならないため,効率的な案内の方法を考える必要があるという声がありました。

訓練後の意見交換

最後に参加者が4グループに分かれ,それぞれ訓練全体を通しての意見交換を行いました。
「避難所設営のイメージができて貴重な機会であった」,「訓練を継続していくことが大切」との声が多くの参加者から聞かれました。

一昨年の令和元年台風19号の際には,調布市内でも避難所が開設されましたが,その場に行った方でないと避難所のイメージがつかなかったと思います。今回の訓練では,設営から受付まで体験することができたので参加者にとって貴重な機会でした。参加者の声があったとおり,今後も訓練を継続することが重要であると感じました。