さずっ子まつり

10月のさわやかなお天気の中、さずっ子まつりが行われました。実は会場の「佐須虎狛神社」は、創建が西暦589年と調布市内にある深大寺よりも古く、また現在の社殿は調布・狛江両市にある最も古い建造物なのです。また、社殿とその小屋裏に残されていた3枚の棟札（いつ、誰が、どんな目的で、建物を新築または修理したかが記されているもの）が、調布市文化財に指定されています。「虎狛」という珍しい名前の由来は、深大寺を創建した「満功上人」にあるといいます。満功上人の祖母は「虎」の娘であったといわれ、また祖父が住んでいた佐須村の旧名（「狛」野の里）から一文字ずつ取り，「虎狛（こはく）」と名乗るようになりました。歴史を感じる境内では、子どもたちが輪投げ遊びを楽しみ、お菓子を食べ、笑い声がやさしく響きます。子どもたちによる太鼓の演奏では、真剣な顔が光っていました。続く太鼓巡行では、太鼓を皆さんで引きながら、佐須地域を練り歩きました。子どもが中心の「さずっ子」まつり、地域のぬくもりを子どもたちが感じる素敵なイベントでした。これからも続いていってほしい調布の素敵な風景です。